続・精神分析統合理論:精神分析的根治療法

続・精神分析統合理論:精神分析的根治療法を発刊しました。

         総ページ数 119ページ

         定価 本体 2,900円 + 税                                         

 

             【目次】
        序文
        第一章 制御状態
         第一節 天上天下唯我独尊
         第二節 孤独と忍耐
         第三節 方法と嗜好
         第四節 繰り返しの日常生活
         第五節 想像と夢
        第二章 様々な心性のランキング
         第一段階 自己の対象化+不快因子の直接拘束
              自己の対象化+不快の快変換ルート
         第二段階 救いの環 許しの環
         第三段階 巻き込み拘束(お節介)
              不快の快変換ルート
               (うぬぼれ、開き直り)
         第四段階 ほれ込み 嗜癖 
              自責回路(義務感)
         第五段階 躁的防衛 常同強迫
         第六段階 羨望 嫉妬
         第七段階 回避性 反社会性
         第八段階 倒錯的思考(絶望と鬱)
              絶望サイクル(憐憫)
         第九段階 「の」の字型閉鎖回路
         第十段階 自傷他害
        第三章 新構造論(新局所論)
         第一節 表象間移動
         第二節 解離と防衛
         第三節 想起と注目
         第四節 湧出と忘却
         第五節 解離サイクルと防衛サイクル
         第六節 様々な精神現象の動態
         付記 新構造論(新局所論)と脳研究の接点
        第四章 覚醒度
         第一節 直感
         第二節 無
         第三節 弁証法的活動
         第四節 快・不快のあり方
         第五節 目的の設定とその達成
         第六節 さとり以降のあり方
        第五章 社会性
         第一節 ストレス
         第二節 反社会性
         第三節 幸・不幸
         第四節 想像の世界
         第五節 再適応
         第六節 社会的自己
        第六章 情動制御と認知障害
         第一節 情動と認知
         第二節 思いやりの精神力動
         第三節 状況判断能力
         第四節 いわゆる精神発達障害
         第五節 認知症
        第七章 私の六十年
         第一節 退屈と虚しさ(虚無感)
         第二節 ほれ込み
         第三節 絶対的二者関係
         第四節 絶望
         第五節 窮理
         第六節 三昧
        第八章 精神分析的根治療法に関する構造的課題
         第一節 患者の家族
         第二節 入院治療
         第三節 外来治療
         第四節 精神分析的根治療法
        第九章 精神分析的根治療法に関する能力的課題
         第一節 治療理論の習得
         第二節 治療者の心の問題
         第三節 治療能力の向上
         第四節 治療の検証作業
         第五節 治療者としての正しい姿勢
        あとがき               

序文

 本書は、「精神分析統合理論」と「ダイジェスト版・精神分析統合理論」の延長線上に位置する第三作である。「ダイジェスト版・精神分析統合理論」は、「精神分析統合理論」の中で吟味した内容を、よりコンパクトな内容にまとめた書籍であるが、本書は「ダイジェスト版・精神分析統合理論」の中で吟味した内容を、さらによりコンパクトな内容にまとめた書籍である。これらの三部作によって、私の提唱する精神分析統合理論は完成する。
 一連の精神分析統合理論では、精神分析的根治療法という新しい治療構造と、その方法論(治療関係論)、そして我々が日常的に体験する様々な心性について取り扱った。このことは、病気に罹った心のあり方と、健康な心のあり方には、共有された領域があり、その領域に関する観察や吟味、それに洞察によって、心の正常と異常を判別することのできる仕組みが存在しているということを示唆している。それが、まさに情動論であり、快・不快をめぐる精神力動である。つまり、我々の心の中核に、情動制御理論を置くことによって、今までわからなかった心の動きが具に理解されるようになった。
 むろん、今日まで、精神分析的根治療法という命名はなく、それゆえ、これを支える制度や体制も存在しない。そこで、これから取り組んでいこうとする人は、とりあえず精神分析的根治療法とはどういうものかについて理解し、そうした思いを共有できる仲間と共に実践してもらいたい。初めからうまくいくようには思わないが、従来の入院治療や外来治療とは全く異なる臨床体験になるだろう。そして、そうした経験によって手答えを得ることができれば、今度はそうした臨床家が集まって、ひとつの組織を作っていくことが可能になる。組織を結成すれば、良い結果も得られやすいし、そうした営みを制度化しようという動向が発生する素地を作ることになる。

 

                  続・精神分析統合理論:精神分析的根治療法

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精神分析統合理論は、革命的な精神分析理論である。心の健康と病気を定義付け、諸々の精神現象のメカニズムを解明している。その中でも、精神病である躁うつ病と統合失調症の成因を解明し、治癒をモットーにした根治療法を確立している。それによって、人類に課せられた最も大きな難問が解決されている。また、意識や自我意識の解明、「さとり」への道など、想像を絶する内容が含まれている。さらに、症例研究は比類なき圧巻である。精神医学や心理学の専門家だけではなく、心に関心を抱く知識人の方々にとっても必読書である。

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