情動制御システム

 情動制御システムとは、14個の情動因子が作り出す情動系神経回路機能網である。情動因子とは、情動特性を持った自己および対象表象を意味する。その内訳は、4個の不快因子(弱い自己、弱い対象、悪い自己、悪い対象)、4個の防衛因子(理想的自己、誇大的対象、処罰的自己、処罰的対象)、4個の制御因子(理想的対象、誇大的自己、謝罪的対象、反撃的自己)、2個の制御補助因子(謝罪的自己、反撃的対象)である。動因系である不快因子や、嫌悪系から報酬系にまたがる防衛因子は大脳辺縁系に存在するのに対して、制御および制御補助因子は前頭前野に存在し、報酬系にアクセスしている。不快因子と防衛因子の連動性は「不快−防衛系」であり、動物脳に特徴的な心性を示す。これに対して、(救いの環や許しの環を作る)不快因子と制御および制御補助因子の連動性は「不快−制御系」であり、人間だけに特徴的な心性を示す。

             意識・言語・人格に関する考察と創発

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精神分析統合理論は、革命的な精神分析理論である。心の健康と病気を定義付け、諸々の精神現象のメカニズムを解明している。その中でも、精神病である躁うつ病と統合失調症の成因を解明し、治癒をモットーにした根治療法を確立している。それによって、人類に課せられた最も大きな難問が解決されている。また、意識や自我意識の解明、「さとり」への道など、想像を絶する内容が含まれている。さらに、症例研究は比類なき圧巻である。精神医学や心理学の専門家だけではなく、心に関心を抱く知識人の方々にとっても必読書である。

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