夢は意識ではない

 まず「前意識⇔無意識」という本道があり、次に「⇔前意識⇔意識⇔無意識⇔」という迂回路がある。むろん、夢は本道の中で形成される心的現象であり、迂回路が発生すると消失する。その最もドラマチックな状況は、夢の中で誰か(何か)に襲われそうになり、まさに目覚めに追い込まれ、覚醒させられる場合である。いかに無意識と意識が異なっているか、この差は歴然としている。むろん、夢は不快ー防衛系の内容ばかりではない。時には、不快ー制御系が活性化している夢を見て、たいへん清々しい目覚めを体験する場合もある。上記の「前意識⇔無意識」という本道は、不快ー防衛系と不快ー制御系の混合を意味する。それを分別させるために、意識は無意識からの刺激に対して、前意識を味方につけ、何らかの対応を引き出そうとする。それが意識の根源的な意味付けである。

 

                         意識研究(1)

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精神分析統合理論は、革命的な精神分析理論である。心の健康と病気を定義付け、諸々の精神現象のメカニズムを解明している。その中でも、精神病である躁うつ病と統合失調症の成因を解明し、治癒をモットーにした根治療法を確立している。それによって、人類に課せられた最も大きな難問が解決されている。また、意識や自我意識の解明、「さとり」への道など、想像を絶する内容が含まれている。さらに、症例研究は比類なき圧巻である。精神医学や心理学の専門家だけではなく、心に関心を抱く知識人の方々にとっても必読書である。

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