権威主義と拝金主義の行方

 アメリカ合衆国大統領選挙は秒読み状態に入った。今回は、狂ったトランプ氏か、それとも呆けたバイデン氏かの、どちらかを選ばなければならない最悪の大統領選挙だと言われている。しかし、最悪だと言っても、自分達つまりアメリカ国民がそういう二人を選ぶことにしたのだから、それは誰のせいでもない。つまり、すでに多くのアメリカ国民が狂っているか、それとも呆けているか、そのいずれかであるということである。

 今回の大統領選の争点はコロナ騒動であるらしい。そのコロナだが、未だに感染者が増え続けている地域があると聞く。それもまたトランプ氏のせいであると言いたそうだ。たとえトランプ氏がマスクをつけないからと言って、テレビに出ているトランプ氏からうつされるわけでもあるまい。それでも、お構いなしである。責任を擦り付ける報道ばかりが続いている。しかし、有効なワクチンが飛び出せば、すべては終わるに違いない。

 ところで、選びようのない選挙かも知れないが、たとえどちらが大統領になっても、いま世界中で、特に中国とアメリカで発生している極めて深刻なテーマ、つまり権威、権力、財力を溜め込んだ「権威主義」と「拝金主義」に、いかなる方法を用いてでも、しっかりと対応してもらいたい。ただし、いま争われている大統領選で、大統領自身が自分の子孫のために財力を得ようとしているのであれば、こうした問題は消極的にしか扱われないだろう。

 一番の注目は中国であろう。中国では中国共産党が権威主義の中心である。すでに表舞台を退いた江沢民と、その一族は1000兆円という私的財産を隠し持っているという噂がある。江沢民は中国の広い地域に勢力を持っているらしいが、その地域に住む多くの人民は貧困のようだ。想像を絶するような貧困とは裏腹に、想像を絶するような蓄財を可能にしているのが、中国共産党という権威主義である。この権威主義の本性は拝金主義である。

 拝金主義をもたらす権威主義は、何も中国共産党だけではない。アメリカ合衆国は民主主義国家であるが、いま世界中を搾取し捲っているGAFAは、この民主主義国家から生まれた巨大企業である。これらの企業は想像を絶するような購買力を持って、地球の大部分を買ってしまえるような脱税財力を隠し持っている。世界中の民衆が、これらの大企業の犠牲になっているのだから、当然、それはアメリカ国民の貧困化の原因にもなっている。民主主義とは名ばかりであり、すでに権威主義の末期症状である(拝金主義がもたらす)貧困化はピークに達している。

 このように見てくると、アメリカ合衆国は権威主義と拝金主義によって潰れ掛かっている。コロナ死者数が多いので、その動揺は収まる気配を見せないが、突き詰めてみれば、いま私が話したことがアメリカ社会の根底に流れていて、もはや狂った人も呆けた人も止めようがない。しかし、これを何とかしないと、疾病は止まず、暴動は繰り返されるだろう。権威主義と拝金主義のせいで、言論の自由は弾圧され、世界中、貧民の数だけが膨張し、我々は日々平等から遠ざかる運命を辿っている。たとえ誰が大統領になろうとも、いま私が述べたような喫緊の課題に対して、根本的な改善が必要である。地球から、権威主義と拝金主義をなくすことが、人類が生き残る唯一の方法である。

              新しい心の分析教室:ノート(Ⅴ)

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