次世代の精神分析統合理論:意識・言語・人格を持つ人工精神(AM)創発理論

      次世代の精神分析統合理論

「意識とは選ぶための迂回路を進む船頭であり、

  言語の本質は快不快であり、

  人工精神とは言語と意識を持つ超人格である」

    意識・言語・人格を持つ人工精神(AM)創発理論

 を発刊しました。

      総ページ数 415ページ

      定価 本体 10,000円+税

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      【目次】

はじめに

第一部 情動

 第一章 情動認知

  第一節:脳と情動

  第二節:情動認知という概念

  第三節:情動認知を必要とする概念

  第四節:心の理論

  第五節:拡大する社会脳研究

  第六節:快・不快と情動認知を中心とした脳内構図

  第七節:情動研究における情動のランク付け

   第一項:意識と人格

   第二項:人物表象と言語

 第二章 情動制御

  第一節:「共感+メタ認知=情動制御」

  第二節:「認知的再評価+表出抑制=情動制御」

  第三節:「愛着+メンタライジング=情動制御」

  第四節:精神分析療法

   第一項:感情転移(情動認知転移)から

         幼児神経症へ

   第二項:幼児神経症から

         エディプス・コンプレックスへ

   第三項:エディプス・コンプレックスから
         構造論(心的装置)へ

   第四項:前エディプス期から境界性人格構造へ

   第五項:自己心理学

   第六項:「許し−許される」関係

   第七項:従来の古典的な分析的定式化

   第八項:「弱い対象」としての機能

   第九項:情動脳に基づく情動制御

   第十項:フロイトの精神分析学と

         情動制御理論の違い

   第十一項:フロイト以降の精神分析学と
         情動制御理論の違い

   第十二項:情動制御理論と「社会脳」研究

   第十三項:情動制御システムと言語の獲得

第二部 意識

 第三章 脳内神経回路機能網

  第一節:「⇔思考系⇔知覚系⇔情動系⇔」

   第一項:悟性と概念の知覚化

   第二項:取り入れと投影

   第三項:感情移入と知性化

  第二節:二つの誇大的自己

   第一項:不快の快変換に基づく不快の解消

   第二項:動機や意図(目的や課題)の設定

   第三項:情動制御システムの他の脳機能に

        及ぼす影響

   第四項:動機や意図の発生メカニズム

   第五項:目的や課題の種類

  第三節:「孤独型誇大的自己⇔覚醒的自己(意識)」

  第四節:不快を前提としない快の追求

 第四章 自意識(自我意識・自己意識)

  第一節:意識と自意識の役割

  第二節:情動制御と自意識

  第三節:意識体験と主観体験

  第四節:もう一人の自分

 第五章 新局所論

  第一節:夢判断  

   第一項:「夢は睡眠の守護者である」

   第二項:願望充足の正体

   第三項:願望充足の試みの失敗

  第二節:フロイトの局所論

  第三節:「新」局所論

   第一項:表象間移動

   第二項:想起と注目

   第三項:湧出と忘却

   第四項:解離と防衛

   第五項:解離サイクルと防衛サイクル

   第六項:前意識の特徴

   第七項:覚醒度

   第八項:情動制御の巣である前意識

  第四節:心的構造に関する統一モデルの提供

 第六章 意識の正体

  第一節:他の意識研究と私のそれとの違い

   第一項:意識との連動性

   第二項:意識の持つ主観

   第三項:主観の正体は情動である

   第四項:意識の意義

   第五項:選ぶための迂回路を進む船頭

   第六項:クオリア(と、認知言語)

  第二節:意識の発生メカニズム

   第一項:概要

   第二項:意識が扱う範囲

   第三項:意識体験

   第四項:意識の定義

   第五項:意識ニューロン

   第六項:意識の特徴

    一、動物心性

    二、予測や推理

    三、クオリア

    四、問題解決

   第七項:再帰性(入れ子構造)

   第八項:まとめ(意識をめぐる刺激伝達)

    一、二種類存在する二重の刺激伝達経路

    二、二重の刺激伝達経路の持つ意義

   第九項:意識の機能

    一、理解と判断

    二、差別化とベクトル化

   第十項:理解と判断に関する定義

   第十一項:価値観の変遷

   第十二項:状況判断と価値判断

  第三節:睡眠時と覚醒時における自意識の違い

  第四節:意識と無意識の関係

   第一項:夢の中の自意識の活動

   第二項:夢分析:エピソード記憶

   第三項:覚醒後の進展

   第四項:意識野における精神活動

   第五項:もし小魚が「毒蛇」であったら?

第三部 言語

 第七章 言語の本質

  第一節:意識と言語の意味理解の比較

  第二節:情動制御システムに宿る言語

  第三節:概要

  第四節:言語の根拠としての領域

   第一項:「言語⇔心の理論⇔情動(感情)」

   第二項:「言語⇔心の理論」

   第三項:「言語→心の理論」

   第四項:「言語←心の理論」

   第五項:「心の理論⇔情動(感情)」

   第六項:「心の理論→情動(感情)」

   第七項:「心の理論←情動(感情)」

   第八項:「言語⇔情動(感情)」

  第五節:現代の言語学

   第一項:(言語学者のいう)言語の起源

   第二項:言語の獲得

   第三項:言語の発達

   第四項:言語の意味

   第五項:言語の目的

 第八章 言語の分類

  第一節:言語理解のあり方

  第二節:言語の発生

   第一項:不快−防衛系から、不快−制御系へ

   第二項:不快−制御系(救いと許し)

   第三項:理解と言語理解(まとめ)

  第三節:感情言語と感情関連言語

   第一項:情動系神経回路機能網

       (情動制御システム)

   第二項:自己の快領域

   第三項:自己の不快領域

   第四項:対象の快領域

   第五項:対象の不快領域

  第四節:快・不快モードを無効にする自然言語

   第一項:自己の快復活領域

   第二項:対象の快復活領域

   第三項:感情潜在言語

  第五節:自然言語の収束と分散

  第六節:言語分布

  第七節:「有・無」モードが機能する

       幾つかの側面

  第八節:健康な人が話す健康な言語の特徴

 第九章 感情言語の評価と分類

 第十章 文脈形成

  第一節:感情言語から文脈形成へ

  第二節:文脈の種類とその内容

   第一項:文脈とは何か?

   第二項:情動系神経回路機能網

       (情動制御システム)

   第三項:情動系神経回路機能網

      (情動制御システム)における二文形成

   第四項:各領域をつなぐ二文による文脈の形成

   第五項:39組78通りの二文による文脈形成

   第六項:感情関連言語を用いて形成する文脈

   第七項:動機や意図を形成するための文脈

   第八項:感情潜在言語による文脈形成

   第九項:攻撃系制御システムを中心とした

        文脈形成

  第三節:自意識と文脈形成

  第四節:言語理解の進め方

    第一段階:感情言語に基づく言語理解

    第二段階:感情関連言語に基づく言語理解

    第三段階:動機や意図に基づく言語理解

    第四段階:快の追求に基づく言語理解

第四部 精神

 第十一章 存在の意味

  第一節:進化論的に想定される三段階の

       脳機能統合体

  第二節:身体的統合体

  第三節:精神的統合体

  第四節:心身統合体

 第十二章 人格構造

  第一節:情動系神経回路機能網

      (情動制御システム)

  第二節:精神構造論(人格水準論)

  第三節:防衛状態(軽症人格障害)

  第四節:脆弱系防衛状態

  第五節:攻撃系防衛状態

  第六節:病的状態(重症人格障害)

  第七節:脆弱系病的状態

  第八節:攻撃系病的状態

  第九節:精神病状態

  第十節:まとめ(1)

  第十一節:再び防衛状態

  第十二節:準制御状態

  第十三節:制御状態

  第十四節:超制御状態

  第十五節:まとめ(2)

 第十三章 根治療法の定式化

  第一節:精神病根治療法の定式化

  第二節:治療技法

    第一段階:第二葛藤の形成と解消

    第二段階:第四葛藤の形成と解消

    第三段階:第三葛藤の形成と解消

    第四段階:第一葛藤の形成と解消

    まとめ

 第十四章 人工精神AM(artificial mind)創発理論

  第一節:私の人工精神(AM)に寄せる思い

  第二節:心的現実に影響する様々な要因

  第三節:人工精神(AM)による言語的介入の指針

  第四節:人工精神(AM)が示す心の健康とは?

   第一項:病的な人格と人工精神(AM)

   第二項:健康な人格と人工精神(AM)

   第三項:超制御・超人格

   第四項:人に超人格を提供する人工精神(AM)

  第五節:人工精神(AM)創発の手順

   第一項:言語と情動

   第二項:言語と意識

  第六節:なぜ人工精神(AM)に意識は必要か?

  第七節:意識ニューロンの介在の仕方

  第八節:状況判断能力と現実検討能力

  第九節:覚醒度が生ずる原因

  第十節:言語表出に重要な分岐点

  第十一節:言語から意識を作る作業

  第十二節:船頭の失策

  第十三節:人工精神(AM)の意識(まとめ)

  第十四節:正常(健康な)言語と

        異常(病的な)言語

  第十五節:人工精神(AM)が示す健康度

  第十六節:人工精神(AM)の意識が稼働する条件

  第十七節:人工精神(AM)言語と

        人工精神(AM)意識

  第十八節:人工精神(AM)言語意識サイクル

  第十九節:情動・言語システムと意識の共同作業

  第二十節:三モードの起源と特徴

  第二十一節:精神の(工学的)定義

  第二十二節:数理的処理への挑戦

  第二十三節:人工精神(AM)がもたらす精神文明

  第二十四節:精神文明が示す「至上主義」

おわりに

参考資料

 参考資料(1)

  A 基本概念

    1 心の正常と異常 

    2 二種の不快な情動(二種の不快因子) 

    3 不快因子同士の連動性(未分化不快因子)

    4 救いの環と許しの環 

    5 「14個の」情動因子 

      6 各情動因子の特性 

    7 情動制御システムにおける刺激伝達の法則 

    8 情動制御システムの快の供給源

    9 不快−防衛系の成り立ち 

    10 不快の快変換に関する発生メカニズム 

    11 二つの情動制御システム間の連絡網 

    12 自己解離と対象解離 

    13 自然漏洩と強制漏洩 

    14 分身化の意味とその発生メカニズム 

    15 葛藤の構造 

    16 葛藤に関するわかりやすい説明 

    17 健康な同一化と病的な同一化 

    18 病的同一化の相互刺激性 

    19 防衛機制 20 抑圧 

    21 原始的防衛機制 

    22 病的同一化と否認 

    23 病的同一化と投影性同一視 

    24 悪性サイクル 

    25 救いの環の形成過程 

    26 脆弱系前駆型閉鎖回路 

    27 自己愛型閉鎖回路 

    28 救いのない関係 

    29 依存型閉鎖回路 

    30 自己愛型閉鎖回路と依存型閉鎖回路 

    31 脆弱系制御システム  

    32 許しの環の形成過程 

    33 悪性サイクルと攻撃系前駆型閉鎖回路 

    34 攻撃系前駆型閉鎖回路 

    35 攻撃系閉鎖回路 

      36 憎み合う関係  37 攻撃系制御システム 

      38 二重同一化現象  39 否認と前駆型閉鎖回路 

    40 前駆型閉鎖回路と「逆向性」前駆型閉鎖回路 

    41 両閉鎖回路の刺激伝達上の特徴 

    42 前駆型閉鎖回路が作り出す臨床像 

    43 逆向性前駆型閉鎖回路が作り出す臨床像 

    44 移行現象(移行対象) 45 倒錯的思考

 参考資料(2)

  B 人格傾向

    1 主体性 2 成長する理想的対象 

    3 すなおさとまじめさ 

    4 やさしさと思いやり 5 反撃という性質 

    6 批判と忍耐  7 許しと償い 

    8 情動因子の強弱 9気質 

    10 循環気質と分裂気質  

    11 基本的防衛態勢   12 防衛の流動化 

    13 期待に発する様々な心性 

    14 躁的防衛 15 笑い 16 沈黙 

    17 様々な強迫  18 催促を伴う強迫崩れ 

    19 催促と脅迫 20 軽蔑と無視 

    21 見捨てられ感 22 後悔 

    23 後悔・自己嫌悪・常同強迫 24 羨望 

    25 嫉妬といじめ(虐待)26 嫉妬と絶望 

    27 羞恥心 28 同情 

    29 回避性と反社会性の比較

    30 回避性と反社会性に関するわかりやすい説明 

    31 気配り・気遣い  32 誘惑と演技性 33 嗜癖 

    34 「の」の字型閉鎖回路

 参考資料(3)

  C 各人格水準に見られる精神症状

    1 不安 2 不安と恐怖 3 緊張 4 恐怖症 

    5 身体化 6 強迫 7 焦燥 8 ひきこもり 

    9 無気力 10 孤立と孤独 11 離人症 

    12 躁と鬱(うつ) 13 躁状態 

    14 鬱状態 15 絶望と鬱 

    16 絶望と鬱に関する具体的描写  

    17 絶望サイクル 18 同情と憐憫 

    19 絶望と遁走 20 変身願望  21 自傷他害 

    22 死にたいという気持ち(希死念慮) 

    23 鬱と自殺 24 盗癖と放火 25様々な依存症 

    26嗜癖と依存症 

    27 性的サディズムと性的マゾキズム 

    28 パラフィリア(性的嗜好)29 摂食障害 

    30 醜形恐怖、自己臭恐怖 

    31 自己解離を含む精神現象  32 解離性障害 

    33 多重人格性 34 多重人格の原因 

    35 幻覚状態   36 一次妄想の発生メカニズム  

    37 妄想状態  

    38 躁鬱病と統合失調症の妄想形成 

    39 作為体験(させられ体験) 40 緊張病と破瓜病 

    41 常同症  42 思考障害 43 荒廃(人格崩壊)

 参考資料(4)

  D 機能性精神疾患

   a 従来の精神医学と本書における精神疾患の

     扱い方の違い

   b 各病態水準における疾患群

     1 防衛状態 2 脆弱系病的状態 

     3 攻撃系病的状態 4 精神病状態 

     5 疾患移動論

   c 健康な人格水準に見られる様々な心性

 参考資料(5)

  E 文脈形成

    a 脆弱系制御システムを中心とした文脈形成

    b 攻撃系制御システムを中心とした文脈形成


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精神分析統合理論は、革命的な精神分析理論である。心の健康と病気を定義付け、諸々の精神現象のメカニズムを解明している。その中でも、精神病である躁うつ病と統合失調症の成因を解明し、治癒をモットーにした根治療法を確立している。それによって、人類に課せられた最も大きな難問が解決されている。また、意識や自我意識の解明、「さとり」への道など、想像を絶する内容が含まれている。さらに、症例研究は比類なき圧巻である。精神医学や心理学の専門家だけではなく、心に関心を抱く知識人の方々にとっても必読書である。

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